高温高湿の環境で発汗量が急に増えるときに、汗を皮膚の表面に排出する管(汗管)の一部が閉塞して、汗がに皮膚内に貯留することによって生じます。
汗の溜まる部位によって症状が異なり、水晶様汗疹、紅色汗疹、深在性汗疹の3種類があります。
日常よくみられる紅色汗疹(こうしょくかんしん)は、表皮内汗管が閉塞した結果、体外へ流出できなくなった汗が表皮内に溜まったものです。汗が周囲の組織に漏れるため湿疹化しやすく、1~2mmの赤いブツブツ(紅色丘疹)が生じ、痒みを伴います。細菌感染を併発すると、汗腺膿瘍(乳児多発性汗腺膿瘍)や膿痂疹(とびひ)に発展することもあります。

治療は?

涼しい環境で過ごすことが予防につながりますが、高温高湿の環境で過ごすときには、汗をこまめにとり皮膚表面を清潔に保つスキンケアが必要です。
あかみや痒みの強いときはステロイド外用剤を適宜使って治療します。膿痂疹(とびひ)のように細菌感染を併発した場合は抗菌剤の内服が必要となります。

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