ドクターズファイルに馬場理事長が掲載されました。
プラセンタ
プラセンタ(placenta)とは英語で「胎盤」という意味です。お母さんのおなかの中で赤ちゃんを守り育てる胎盤は、たった一つの細胞である受精卵をわずか10か月の間に正確に各臓器へと分化・成長させ、3キログラムの赤ちゃんまで育て上げることができます。この驚異的な働きを持つ胎盤の生理活性物質を含有しているプラセンタエキスは、もともとは厚生省が認可した肝機能障害や更年期障害を治療するための医薬品で、日本で長く使用されています。
胎盤から抽出された有効成分は全身の細胞へ作用し、美肌効果はもちろんのこと、免疫力の向上、新陳代謝の促進、自律神経やホルモンバランスの調整、疲労回復など様々な薬理作用をもっており、万能のアンチエイジング薬としても注目されています。
プラセンタはどんな方に良いのでしょう?
- 美肌効果を目的とする方
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- しみ・そばかす・くすみが気になる方
皮膚の新陳代謝を高め、しみ・そばかすの原因となるメラニン色素の排出を促します。
メラニン色素を作っているメラノサイトに働きかけること、メラニン色素の生成を刺激する活性酸素を除去することで、メラニン色素の生成を抑制します。 - 肌のきめ・はり・肌荒れ・小じわが気になる方
- 皮膚のアンチエイジング(老化防止)を希望される方
皮膚の新陳代謝を高めターンオーバーを整える作用、皮膚の血行を促進する作用、及び皮膚のバリア機能を高める保湿作用があるため、きめ・肌荒れの改善につながります。肌のハリを担っている真皮のコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の産生を促します。また、これらの真皮成分は加齢や皮膚で活性酸素が増えることによっても減ってしまい、しわ・小じわの原因になりますが、プラセンタは活性酸素を除去し、また真皮の線維芽細胞の増殖を促し、真皮成分が減少していく過程をブロックします。 - にきび 生理の前後に悪化するにきびの方
活性酸素とホルモンバランスはにきびの病態にも深くかかわっています。抗炎症作用とホルモンバランスの改善によってにきびを抑えます。 - 美肌以外の目的の方
疲労倦怠感の改善、滋養強壮、免疫力増強、風邪の予防、更年期障害、冷え症、生理痛、生理不順、肩こり、腰痛、眼精疲労、花粉症、アレルギー性鼻炎・結膜炎、喘息、肝機能障害、二日酔い、アンチエイジングなど
- しみ・そばかす・くすみが気になる方
当院では国内で承認されているラエンネックとメルスモンの2種類のプラセンタを採用しております。
期待される効果はほぼ同じです。ラエンネックは肝機能障害、メルスモンは更年期障害に対して保険適応となります。
自費診療の場合、ラエンネック・メルスモンともに1回1~2アンプルを1~2週間毎に来院の方が多いです。
症状に合わせてご相談させていただいております。
■副作用について
頻度は稀ですが、頭痛、過敏症による発疹、掻痒感などの可能性があります。
皮下注射全般のリスクとして穿刺時の疼痛や、硬結、内出血がでる場合があります。
基本的には一時的なものであり数日~2週間程度で軽快するとされています。
■法定記載事項
本剤は、医薬品医療機器法承認の医薬品ですが、健康や美容を目的とした使用は健康保険の適用外となる為、自由診療にて行います。
入手経路等の明示
使用する薬剤はラエンネック:日本生物製剤、メルスモン:メルスモン製薬より入手しております。
国内の承認医薬品等の有無の明示
本薬剤は、日本の厚生労働省で医薬品として認可されています。
諸外国における安全性等について
ヒト胎盤抽出物(プラセンタ)の使用によって感染症が発生した報告は国内・外国ともに現時点ではありません。